独学で公務員試験合格しよう!

2浪の落ちこぼれが独学で公務員に受かったブログ

私の志望動機

実は私、もともとは文部科学省に行きたくて公務員志望でした。理由は日本の教育をぶち壊したかったからです。6年間英語習っても全く話せるようにならない英語教育に不満がある考える方は多いと思います。私が問題視しているのは、学力格差です。

大学の授業で、3%のエリートと97%の労働階級を育成するのが今の現状であるというお話を聞きました。全くその通りだと思います。学力下位層を救済する制度がないため、学力がない人間に対してとても冷たい国となりつつあります。勉強できなくても、中卒、高卒でも上手くいっている人が多いことは承知していますが、そうでない人も多いと思います。私が以前アルバイトをしていたドラッグストアにフリーターの人が3人いました。3人とも愛想もよく、なぜ仕事を辞めたのか疑問に思う人ばかりでした。その中でもとびきり可愛い人がいました。幸い、仲良くさせて頂きお話を聞けました。個人情報の兼ね合いもありますので具体的なことは書けませんが、上位3%ではなく下位層にもしっかり教育を受ける権利もあり、教育する義務もあるのではないか、それがあったら今こんなことになっていないのではないか、と考えるようになりました。これが私の公務員を志望したきっかけです。国家総合職を目指し勉強を大学2年の秋から始めましたが、私には無理だと判断し、国家一般職を目指すようになります。憲法とか死ぬほどやってた時代の大学3年の春になりますね。

もし、文科省に行けたとしてもそんな改革できるわけないなと思うようになり、文科省に行くことを断念します。何がしたいのかなと考え迷う時期となります。

教育現場のブラック化というのはかなり深刻な問題となっています。良い教育をするためには先生方が幸せな生活を送れるような労働環境を守る必要があると考えるようになりました。少し私の昔話をさせてください。

中学1年の頃、私のクラスは荒れに荒れていました。授業なんてできる環境ではありません。そんな荒れ果てたクラスを1人で更生させた先生がいました。本当に厳しく、しかし生徒と本気で向き合ってくれるいい先生でした。私はその先生と仲良くなり、部活のことや進路のこと、将来の夢など本当にいろいろなことをお話しました。その先生の影響もあり、社会の先生になりたい、というのが私の中学生の頃の夢になりました。

高校に入り、また良い先生と出会います。「≦」を右パックンイコールと呼ぶようなおちゃめな数学の先生でした。数学の指導はもちろん、部活の指導にも熱心という本当に良い先生でした。

高2の夏になりますが、中学時代の先生が自殺しました。過労により精神が崩壊してしまったからだと聞きました。更に、高3の夏に、数学の先生も亡くなりました。死因は過労死です。

二人の死は私にとって忘れてはいけない、忘れられるわけのない悲しい出来事です。このような素晴らしい先生が命を落とす場所が教育現場です。

私はこのような悲しい出来事を二度と起こしてはならない。防ぎたい。労働者を守る仕事がしたい。という思いが芽生え、私は労働基準監督官を志望し無事に合格出来ました。

二人の先生が安心して私のことを見ていただけるよう、労働基準監督官として精進したいと思います。今の目標は、日本の労働に対する意識を国全体から変えて、教育現場においても改善されるような日本を作る足掛かりになることです。